たまに「帰化人と在日ってどう違うの?」と聞かれることがあります。帰化人とは「読んで字のごとく帰化した人」です。
例えば、中国人が帰化して日本人となれば日本に帰化した帰化人となります。一方在日ですが、これは「外国から日本に来て日本で生活している」ことです。つまり、帰化人は国籍を変更していますが、在日とは帰化していないので国籍は変更せずに日本で生活している方です。
しかし、在日というと、韓国・朝鮮人の方のことを示していると思っている方もいます。
その背景には、特別永住者について、いろいろな報道がなされており、在日韓国人という言葉を聞いたり見たりする機会があるからではないでしょうか。
特別永住者とは、入管特例法により、戦後日本国籍を離脱した韓国人・朝鮮人・台湾人及びその孫で、日本で生活できるように考慮された方々です。
帰化した人の悩み
この法律には、賛否両論の意見を多々見ることがありますが、私は帰化した韓国人の方からこのような話を聞きました。
- 「帰化して日本人になったはずなのに、日本人として扱われず外国人として扱われる」
- 「私が在日韓国人だったことを友人が知り態度が変わった」
- 「日本で生まれ育ち韓国に何の思いもないので特別永住者から帰化して日本人になったが、周りでは韓国人として見られるのがつらい」
とお聞きしました。
戦前からの問題もあるので根が深いのは事実ですが、すべての在日韓国人を目の敵にするのは、どうかと思います。
少なくとも日本を愛して生活している在日韓国人や帰化人がいるのは事実です。
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